前回から3ヶ月以上経ち、季節は既に冬となってしまいましたが、引き続き書いていきます。
前回⇒ その4 姨捨からの夜景リベンジ
最初⇒ その1 ムーンライト信州で白馬へ
2017/03/12 AM06:00 松本
松本のホテルで一夜を明かし、ついに旅は最終日に突入。
松本に来たからには必ず寄ることにしている例の銭湯で朝風呂したあと、帰り道で撮った写真。
やけに寒いと思ったら-4℃でした。長野は3月でもとても寒いです。
しばらく部屋でテレビを見て、ホテルを出たのは9時ごろ。
まだ列車の時刻まで余裕があるので、松本城を見に行ったり、お店に寄ったりしてました。


夜が明けて昼間の松本城。
昨日に引き続き、今日もいい天気。

10時頃松本駅に到着。
それじゃ今日も移動を始めますか。
まずは10:40発の普通高尾行きに乗車します。

写真右はあずさ・スーパーあずさの後継車両であるE353系。初めて見ました。
個人的に先頭部分に書いてある形式名はない方がかっこいいような気が…
松本(10:40)→小淵沢(12:05) 436M JR中央本線 高尾行き

中央本線の普通列車で小淵沢へ向かいます。
436Mは長野県から東京都は高尾まで直通するロングラン列車。
終点の高尾まで3時間40分ほどかかります。
でも中央本線は車窓に富んでいるので、普通列車で乗り通すのもなかなか面白いものです。ロングシートなのが残念ですが。
普通列車に揺られ、松本から1時間ちょっと、長野と山梨の県境に位置する小淵沢で下車。

今日の行程は基本的にまっすぐ家に帰るだけ。
しかしそれだと面白くないので、ここから小海線で少し寄り道し、野辺山へ向かいます。
小海線の列車を待つ間、周辺をウロウロして時間つぶし。

この道は昨年自転車で走った道。
同じ場所でも、自転車で行くのと列車で行くのとでは全く違う場所に感じるのは何故なんでしょうかね。

とっても静かな日曜正午の小淵沢。
駅に戻り、駅そばでお昼ごはんにしました。
小淵沢(13:03)→野辺山(13:46) 229D JR小海線 小諸行き

それでは小海線で野辺山へ。車両はハイブリッドのキハE200。
小海線の小淵沢~野辺山間はTHE・高原って感じの車窓が続きます。

小淵沢を出た直後は、中央本線を眺めながらのダイナミックなカーブ。
その後は清里まで林の間を進みます。
40km/h前後のゆっくりとした速度で淡々と坂を登って行くため、心地よい揺れとディーゼルエンジンの振動、更に駅間の長さが相まって、この区間は睡魔との戦い。

清里を超え、車窓に八ヶ岳が見えてくるともうすぐ野辺山。

小淵沢から40分ほどで野辺山に到着。
野辺山駅はJR線内では日本一高い、標高1345mに位置する駅。下車するのは初めてです。
前日までは清里駅に寄るつもりでしたが、野辺山駅ではレンタサイクルを借りれるという事なので、急遽野辺山駅に変更。
短い滞在時間ですが、サイクリングを楽しみます。

まずは小海線沿いに緩い坂を登ってJR鉄道最高地点へ。
距離は2kmちょい。向かい風で地味にキツかったです。

JR鉄道最高地点まで右手に広がるのは、先ほど小海線の車窓から見えた八ヶ岳連峰。天気が良いとこんなにいい景色が拝めます。

そしてJR鉄道最高地点!
その名の通り、ここがJR線内で最も標高が高い1375m。
ここには駐車場や公衆トイレ、レストラン、ホテル(日帰り入浴可)などが集まっているので野辺山観光の中心地といったところでしょうか。

続いて、野辺山宇宙電波観測所に向けて自転車を走らせます。時間がなくてやや焦り気味。

多くのアンテナが並ぶ野辺山宇宙電波観測所。
見学は無料ですが、時間がないので今回はスルー。
もっと色んな場所を回りたかったけれど、時間の都合上駅へ戻ります。
野辺山観光にはもうちょっと時間を取れば良かったなあと後悔。
そして駅に戻る途中に現れたのは、この北海道を彷彿とさせるような広大な景色。
野辺山は本当に良いところでした。
広くて、ゆったりとしていて。

1時間ほどの短いサイクリングを終え、駅に戻ってきました。

野辺山15:39発の列車で小淵沢へ戻ります。

現在旅行最終日の午後3時半。
旅は終盤に差し掛かり、後は家に帰るだけ。
野辺山は思いの外いい場所で、名残惜しいですが帰路につきます。
近いうちの再訪を誓って、さらば、野辺山!
野辺山(15:39)→小淵沢(16:12) 232D JR小海線 小淵沢行き

入ってきた小淵沢行きはキハ110。
小淵沢まで爆睡しました。
そして小淵沢からはいつものビューやまなし。

正直普通車はかなり狭くて窮屈ですが、この列車のメリットは中央本線で唯一、2階席の高い位置から景色が楽しめるということ。
旅の最後は2階席からの中央本線の車窓で飾ろうと思います。
小淵沢(16:17)→立川(18:25) 9592M ホリデー快速ビューやまなし 新宿行き

今春も18きっぷにお世話になりました。
これだけ回って1日2370円ですから偉大な切符です。

小淵沢から30分ほど、甲府付近。
天気が良いとこの辺りには富士山が見えた気がしますが、今回は見えませんでした。

塩山を超えて、甲府盆地の端っこ。
ここから先は高尾までずっと山沿いを走るのでトンネルが多く、車窓は微妙。
高尾に着く頃には辺りはすっかり真っ暗。
ここまで来ちゃえば立川まであと少し。
そして立川でビューやまなし下車。
あとは適当に家に帰りました。
今回は安曇野、姨捨など、行きたかった場所を消化する目的で行った旅でしたが、また新たに野辺山という行きたい場所が増えてしまいました。
まあ、でもまた次に行く楽しみが増えたのでいいでしょう。
野辺山へは半年後にまた訪れることになりました。