長野県茅野市からひたすら高原を走るビーナスライン。
名前の響きからして行ってみたかった道へ2018年5月、自転車で走ってきました!
今回のコース。
茅野駅から大門街道で白樺湖に向かい、白樺湖からは扉峠までビーナスラインを走ります。
美ヶ原は下調べによると相当坂がきついらしいので今回はなしで。扉峠から県道67号線で松本に向かいます。
高尾(06:14)→茅野(08:49) 427M 中央本線・松本行き
茅野までは輪行で。
高尾から松本まで直通する普通列車に乗車。
特急に乗るよりもこっちの方が20分ほど早く茅野に到着することが出来ます。
居眠りをしつつ、たまに起きて景色を見ていたらあっという間に茅野に到着。
天気はかなり微妙ですが、早速自転車を組立て出発の準備をば。
30分以上かかりましたが、何とか準備完了。
毎度のことながら荷物のパッキングに物凄い時間を取られるのでなんとかしたい。
それではビーナスラインに向けて出発です。
走り始めはしばらくやや登り基調の市街地を走行。
白樺湖までは国道152号線一本で行けますが、走りづらかったので県道424号線に一旦迂回して走りました。
この迂回は、結果的に距離も縮まり正解だったような気がします。
国道152号線、大門街道に復帰すると、いよいよ白樺湖まで大門峠を登ります。
大門峠は距離が7km、平均勾配6%で高度差は400mほど。
前半部分が結構キツくて後半は緩めな感じでした。
道がひらけてきたと思ったら、そこが白樺湖でした。
白樺湖に到着。
何となく日光の中禅寺湖を思い出しました。
ここまで茅野駅からだいたい20kmくらい。
既に2時間近く経っているのでペースはかなり遅め。まあ時間に余裕は取ってるのでゆっくり行きましょう。
大門街道のマーク。
シンプルにまとまっていて好きです。
そしていよいよビーナスラインへ。
いきなりカーブの先に美しい景色が広がっている予感がする直線。
早速きたー!この景色!
ビーナスラインは前後左右どこを見ても美しい景色が広がっています。
この道が何キロも続いているっていうんだから最高です。
白樺湖から4kmほどで車山高原へ。
時刻は12:20。白樺湖を出たのは30分ほど前なので、ここまでの速度は単純計算で8km/h…。ちょっとヤバイですね。
因みに、ここのトイレがビーナスラインの中では綺麗な方なので、トイレはここで済ませておくのが吉。
車山高原を後にし、霧ヶ峰に向けて出発。
GWから時期を外したお陰で道はガラガラでよかったです。
茅野市と諏訪市の境目、伊那丸富士見台からの景色。
個人的にはこの辺りの景色が一番きれいに感じました。
標高が高いからか少し寒かったですが。
ダンボールとかで滑っていったら気持ちよさそうな丘。
少し進んで、霧ヶ峰富士見台展望台。
ここから先は雰囲気が一気に変わって高原っぽくなります。
車山肩駐車場までの1kmはひたすら上り坂。
こういう道は先まで見渡せる分、まだまだ上りが続くことが分かって精神的につらい。景色は最高なんだけど…
坂をひとまず登り終え、この日の最高地点(標高1803m)である車山肩駐車場でお昼にしました。
朝からほとんど何も食べていなかったのでめちゃくちゃ美味かったです。
車山肩駐車場からは和田峠まで下り基調のアップダウン。
しかしやっぱり天気が残念…。
まあ、もう一度天気のいい日にここへ来る理由ができたと思えば、それはそれで良い気がする。
県道194号線との分岐点までやってきました。
ここを右折で引き続きビーナスラインへ、直進すると諏訪湖の方まで降りることが出来ます。
ここから先、ビーナスラインは交通量が一気に減って観光道路は一旦終了な感じ。
少しずつ天気は回復傾向。いい感じいい感じ。
中山道の旧道と立体交差しているところが和田峠。
この辺りは寂しいような、廃れたような、独特の雰囲気がありました。
車山高原~霧ヶ峰辺りに比べると景色はパッとしませんが、こういう雰囲気大好き。
車山肩駐車場からここまでは下り基調でしたが、ここから先はまた上り坂。扉峠へ。
距離はだいたい4kmほど。
最後に10%の上りがありますが、そこを除くと全体的に緩い坂だったので助かりました。
上り坂はひたすらガーミンの高度計とにらめっこしてます。
道がひらけてくるともうすぐ登りの終点、三峰大展望台です。
ついたー。標高1752m、三峰大展望台!
この後は美ヶ原には行かずに松本の市街地に下る予定なので、ここから1000m以上の超級ダウンヒルです。
現在時刻は15:00ごろ。
残すは下り坂20kmだけなので、写真を取りながらでもまあ1時間で着くだろうと考え、ひとまず一安心。暗くなる前には松本に着くことが出来そうです。
が、この下りで体が一気に冷えたからか、お腹が痛くなるという問題発生。
とりあえず扉峠にはトイレが有るだろうという希望的観測の元、だましだまし走りました。
なんとか扉峠に到着。
しかしトイレはあったものの、ペーパーがなかった…。
ここで用を足すのはまずいと判断し、半ば絶望しながらダウンヒルを再開。
それでも写真だけはしっかり撮る。
ビーナスラインと長野県道67号松本和田線の分岐点。松本方面に向かうため右折します。
ビーナスラインとの分岐から1kmほどにある、長野県道67号線とよもぎこば林道の分岐で更に事態は悪化。
現在地はこの地図の中心。
事前のコース設定では、よもぎこば林道よりも地図上で太く表示されている長野県道67号線にルートを引いてましたが、実際その分岐から見た県道67号線は明らかにヤバイ雰囲気。
しかしこの時の自分はかなり焦っており、
通行止めのゲートが開いている ⇒ 通行止めではない
大型車通行禁止 ⇒ 自転車なら通れる
と判断して地図も見ずに突入。
これが地獄の始まりでした…。
予想以上にひどい舗装。
少し走りだしては歩いての繰り返しで全然距離が稼げません。
でもこの急坂を戻るのは御免なので、パンクしないことを祈りながらひたすら下ります。
途中からは倒木もお目見え。
100m先合流の看板。
助かったか?と少し期待したものの、これはフェイク。別の廃道に繋がっていただけでした。
険道に入って40分くらい。
ここから先暫く写真のような倒木の嵐が続いてかなり辛かったです。
なぜか自転車用のボトルが木にかかってました。
この道に迷い込んだ先人の落とし物?
険道に入って1時間ぐらい経ったところで、やっと険道の終わりが見えてきた…!
長かった…
復帰地点はちょうど桧の湯という温泉の脇。
標高はだいぶ下って968m。
自分が来た道を振り返ると、案の定通行止めでした。
後で調べたところ、長野県道67号線の扉温泉〜扉峠間は平成25年から通行止めになっているとのこと。
通行止めになったのが案外最近でちょっとびっくり。
通行止めになる以前の様子がGoogleのストリートビューで見れるので気になった方は是非。
桧の湯から先も舗装状態はかなり悪いです。
やっと松本の市街地が見えてきた。
長いダウンヒルも残すところあと少し。
そして17:40ごろ、松本に到着。
もう夕方なのに下界はけっこう暑いですね。
そんなわけで今日は松本で宿泊。
自転車旅行で宿に泊まるのは今回が初めてでしたが、走り終わったあと帰る支度をせずにゆったりできるのは最高ですね。
今日の走行距離は69km、取得標高は1404mでした。
翌日は帰りの列車の時間まで安曇野を走ってきました。